虫歯予防

知っておくべき酸蝕症 
ゼロコーラでも虫歯になる!?

みなさんこんにちは!

今回は前回までの虫歯に引き続き、酸蝕症のお話です

前回までのお話で細菌は糖分を餌に酸を出して、
それが歯を溶かすということをお伝えしました。

だったらゼロコーラだと歯が溶けないの?
虫歯にならないの?
というご質問があったのでお答えします

ゼロコーラも歯が溶ける

歯はpH5.5以下になると溶けます

細菌が酸を出したときのプラークのpHは3.9程度です

コーラはなんとpH2-3で細菌が出す酸の10-100倍歯が溶けやすいんです

ゼロコーラも虫歯の原因になる?

酸をたくさん摂っていると、プラーク中の細菌たちも影響を受けます

酸を産生する菌や、酸に強い菌は大丈夫ですが、
酸に弱い普通の菌はコーラの酸でしんでしまいます

そうすると虫歯になりやすい菌ばかりが残り、

それがさらに繁殖して、同じ量の磨き残しでも溶ける量が多い状態になるんです

論文によると酸で洗口すると2週間でおよそ7倍に虫歯菌が増えています

甘いものをよく摂る方だけでなく、ゼロコーラなども頻繁に摂取する方は

プラークに虫歯菌が多い可能性が高いので要注意です!

健康食品も要注意

乳酸菌飲料、野菜ジュース、黒酢など健康に良いとされるものも

歯には悪影響を及ぼします

乳酸菌飲料や野菜ジュースは糖分が多く含まれているため、

頻繁に摂取すると脱灰が再石灰化を上回りますし、

プラーク内の菌も虫歯菌の割合が増えます

黒酢は夜寝る前に1杯飲むという健康法をやっている方が稀にいますが、

就寝時は唾液の量も減少し、歯が溶けている時間がとても長くなり、

重度の酸蝕症を引き起こす可能性があります

何事も適量と適切なタイミングが大事です

酸蝕症の防ぎ方

実は僕自身も酸蝕症です

エナメル質の多くが溶けてしまっています

原因はコーラの愛飲です。笑

一度溶けてなくなってしまうと歯は戻ってきません

酸蝕症の原因は頻繁に酸性のものを摂取することが原因なので、

回数を減らしたり、摂取時間を短くすれば大きな影響はありません

例えばゼロコーラも飲んで10分以内には唾液の力で

pHが5.5以上に戻ることが知られています

皆さんも原因をきちんと把握して対策を取りましょう

定期検診でチェック

自分が酸蝕症かどうか、歯医者さんに一度見てもらいましょう!

酸蝕症は有病率30%と言われています!

酸蝕症の方は、習慣を変えない限り歯は溶け続けていきます

虫歯も放置すると歯を失う原因になります

歯は1本150万円です!定期検診は3000-4500円!

予防の方が安く、しかも歯を残すことができます!

現在の状態を知ることから未来の歯を守ることは始まるので

まずは現状把握していきましょう!

ではまた!

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