皆さんこんにちは、歯科医師の大原です!
今日はマイクロスコープを使った精密利用の紹介をしたいと思います
<マイクロスコープとは?>
歯科用の顕微鏡で、最大20倍以上の大きさに拡大して治療することができます
現在、普及率がおよそ10%程度と言われているのでまだまだ医院にないところが多いものです
僕が勤務している栗林歯科医院にはなんと2台あります!
根管治療や外科治療など精密さが求められる治療に主に使用しています。
今回は日常的によく行う銀歯を詰め替える治療を、マイクロスコープを使ってより精密に行ったものをお見せしたいと思います
<銀歯と虫歯>
古い銀歯は多くが虫歯になっています
(10年で44.2%にトラブル青山ら2008を引用改変)
セラミックは銀歯と比べて
論文を比較すると銀歯は虫歯になりやすいことが考えられます
(※同一条件下ではないので厳密ではありません)
痛みなどなく外してから気付くもの、少し隙間があるくらいで虫歯かどうか不明確なものなども含めるともう少しあるかもしれません
今回もマイクロスコープでみたところ銀歯と歯の間に隙間がありそこが虫歯になっていました
虫歯になりにくい材料に関してはまた投稿したいと思います
では動画です!
<治療手順>
① まず銀歯を削って外します(高い音、振動があります)
② 銀歯の下に他の材料があればそれを取ります
③ 銀歯と材料がなくなった状態で虫歯をチェックする液をつけます(浸透圧で虫歯だけ染まります)
④ 虫歯をある程度タービンで取ります
⑤ 深い虫歯の部分を手用の切削器具でカリカリ取ります
⑥ 虫歯が残ってないか再度チェックの液をつけます
⑦ 虫歯がなくなっていたら、接着剤をつけていきます
⑧ 接着剤を光で固めます
⑨ その上にレジンを盛っていきます
⑩ 噛み合わせをチェックし、高い部分があれば削り、綺麗に磨いて終了です
<まとめ>
いかがだったでしょうか?
マイクロを使っての治療は精密にできるだけでなく、治療をしながら録画できるので
どういう治療をしているのかを説明するために映像で説明することができます
マイクロスコープは台数が限られるので通常の診療では8倍まで拡大できる拡大鏡を使用しています
ただ、マイクロスコープ・拡大鏡はミラーを使用しての治療が基本になり、動かし方が全て逆になるため治療難易度が高い器具でもあります
僕が毎朝6時から医院で練習しているのもマイクロスコープ・拡大鏡を使いこなすことが難しいからで、
今回あげた動画の治療ももっと速くできるようにしたり、まだまだ改善の余地があります!
いくら治療が精密でも治療時間が長いと患者さんはしんどいですからね。。
自分が受けたい治療、家族に受けさせたい精密治療をできるようになるために
これからも頑張っていきたいところです!
これからどんどん動画も載せていこうと思うのでみたい治療があればコメント・DMお願いします!
ではまた!
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