みなさんこんにちは!歯科医師の大原(@yutaohara023)です
今回は前回投稿した「歯周病の検査」についての続編です
検査で一番改善したほうがいい数値・項目はどこですか!と僕が患者だったら聞きたいと思うので、今回は一番重要な項目についてお話します!
<結論>
ポケット検査をした時に出血があるかないか!がいちばん重要です
なぜかというと出血がある部位は「細菌によって上皮バリアが破壊されている」部位です
そして、出血がなければ歯周病は進行しないんです。
<バリアが破壊されている?>
皮膚で例えると怪我をして傷口になっている状態です。
「歯磨きで出血するんですよね」という方、実は結構危ないです。
歯周ポケットが全周5mmある人で出血がある場合、全て合わせると手のひらサイズのバリアが破壊されています
同じ粘膜の胃で手のひらサイズのバリアが破壊されていたらどうでしょう?
胃酸でおそらく胃の不快感があることでしょう。
口の中の場合は胃酸の代わりに細菌がその傷口にどんどん入っていきます
<プラークに潜む細菌の数>
プラーク1gにおよそ1000億匹の菌がいるとされています
これはウンチと同じくらいの菌の数です
このウンチが傷口についていたらどうなるでしょう・・・
しかも歯周病菌は血を餌に繁殖・毒性を増します
そう、ただの傷口ではなく、大量の餌がある状態です
かなり危険だと思いませんか?
しかしながら口の中ではなかなか症状が出ないため気付いた時には歯周病がかなり進行している時があります。
歯ブラシで出血があるというのはその隠れたサインの一つです
前回の投稿の歯周病セルフチェックで危ないと思った人は歯科医院へ相談してください
<出血があると・・・>
出血はとても大事な指標です。出血しなければほぼ歯周病は進行しないからです!
年に4回検診をして4回とも出血しなかった部位は1.5%しか歯周病の進行がみられませんでした。
逆に4回とも出血した部位はその20倍の30%が歯周病が進行しています(たったの2年間で)
<歯周病治療の目的>
歯周病治療は「歯ぐき周辺につく菌を減らし、バリアを回復する」のが目的です
歯ブラシの使い方を教えることで、歯グキの上と歯グキの下の浅いところに菌が付かないようにします
スケーラーなどの機械で歯グキの下の深いところまでの菌・歯石をクリーニングで取り除きます
歯ブラシの使い方を指導せずにクリーニングすると歯グキのバリアが治る前にまた菌が繁殖してしまうため効果がありません
しっかりと歯ブラシができるようになると出血が減り、歯周病菌のエサが減るので毒性が弱くなり、バリアも回復して、出血がなくなります
菌はどんなに頑張っても完全に無くすことはできません
ですが、皮膚の表面にバイ菌が常にいるのと同じように、出血がなくなれば歯グキにバイ菌がいても共存することができます
この状態を目指すのが歯周病治療です!
いかがでしたでしょうか?
みなさんは歯磨き・フロスをした時に出血しませんか?
出血は大事な指標です。歯周病が進行する前に歯医者さんに相談して、定期的に歯石を取ったりしましょう!
ではまた!
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