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雑誌PRESIDENT 健康の後悔トップ2 「歯の定期検診を受ければよかった」は何位?後悔する原因から歯の大事さをイラスト・論文解説

みなさんこんにちは!歯科医師の大原(@yutaohara023)です

みなさんの健康のための情報発信を続け、正しい歯科知識が広まっていけばいいなと思います

Instagramの方でもよければイイネ・記事の保存していただけると記事を発見していただける人が増えやすくなるのでお願いします!

さて、今日は面白い記事を見つけたのでご紹介します

雑誌PRESIDENTのシニア1000人に聞いた「健康の後悔トップ20」です

健康診断に行けばよかった、スポーツの趣味を持てばよかった、などなど色々とあると思いますが

歯に関することは一体何位だったでしょうか?

<結論>

1位が「歯の定期検診に行けばよかった」です

<解説>

・なぜ、歯の定期検診が1位なのか

このアンケートの対象になっているのが55-77歳の方です

そして歯を1本失いはじめるのが平均で50歳付近です

その後はおよそ10年で3本歯を失っていき、70歳で半数の方が入れ歯を使用しています

そうなると、ものが美味しく食べれなかったり、お肉が噛みきれなかったりといったことが増え

また、どんどん歯がダメになっていくので

治療のために歯医者さんへの来院回数も増えることでさらにストレスも溜まってきます

歯医者では「もっと前から定期的に通っていたらここまでならなかったんですけどね〜」と言われ

後悔に至る方が多いのではないでしょうか

・治療を繰り返すとどんどん歯がなくなっていく

治療をすれば治ってOK

そう思われる方もいますが、皮膚の怪我などと違うのが治療しても歯は元通りではないということです

自分の歯は少なくなり、その歯に詰め物を接着剤でくっつけているんです

詰め物は以前紹介したように寿命があります

森田学ら1995によると、保険治療のものだと平均でおよそ5年に1度、再治療になると言われています

その度に自分の歯を削って、どんどん自分の歯がなくなり

50代に入る頃にはもう治療ができないから抜きましょう。というふうになることが多いのです

・歯がなくなってからの治療は高額か不満足

一番元の歯と同じように噛むことができるインプラントは保険治療が効かず、治療費用が合計すると平均50万円以上します

ブリッジの場合は隣の歯を大きく削り、清掃性もよくないため、隣の歯がダメになる可能性が高くなります
(14年後に30%が抜歯 Shugarsら 1998)

入れ歯は違和感が多く、噛む力も30%程度しか出ないと言われ、食べるものが制限されることが多々あります

・予防来院型に変えよう

1年に3-4回定期検診に行く予防来院型の人と、痛い時だけ歯医者に行くトラブル来院型のタイプの人

残る歯の本数にどれくらい差が出るのでしょうか?

長崎大学の新庄教授の研究と歯科疾患実態調査からわかることは

定期検診に行っている方は歯を失うことがほとんどなく

痛い時だけ歯医者に行っている方のほとんどが歯を失い、入れ歯を使用しています

アンケートで歯の定期検診に行けばよかったというのは

失ってから気付く歯の大切さからきているのかもしれません

 ・実は医科の医療費もかかりにくくなる?

2010年の香川県歯科医師会の調査では、歯が残っている人は歯が残っていない人に比べて

なんと医科の医療費も安くなるということがわかっています

その額、年間でおよそ17.5万円です

ディズニーランド1週間ランドホテルに泊まって美味しいご飯も食べることもできるんじゃないでしょうか!笑

歯があって、体も健康で、楽しく旅行もできる

そんな老後にしたいと思う方は、ぜひ定期検診に行ってください

ということで今回は定期検診の重要さについてお話ししました

なかなか診療中は時間がないので患者さんに定期検診の重要さを伝える時間がないのですが

こうやってネットで文章として読んでいただけると

少しはみなさんの習慣を変えるきっかけになるのではないかなと思ってます

何か質問・感想・やって欲しいことありましたらDMかコメントお待ちしております

ではまた!

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