『それ、ウソです。』誤った健康情報を撃退する医療リテラシー入門🥷①

もう情報に海にのまれない!その情報は正しい?ネットの医療情報を正しく見分ける方法

「〇〇は危険」「〇〇で病気になる」――ネットでこうした不安を煽る情報を見て、怖くなった経験はありませんか?

SNSのデマ情報を見て怯える男性
人はネガティブ情報に関心を持ってしまう


または、「このサプリで病気が治った!」という体験談に惹かれたり、「このまま放っておくと大変なことになる」という記事を読んで、漠然とした不安に襲われたり。
ネット上の膨大な情報の波にのまれてしまったことは、きっと多くの方が経験しているのではないでしょうか。

情報の海に溺れる人人
情報とのお付き合いは難しい

インターネット上には、科学的根拠のない情報や、特定の商品を売りつけるための情報がごちゃ混ぜに存在しています。

何が本当に正しくて、何が全くの嘘なのか、見分けるのは本当に難しいですよね。
特に、病気のことなどの生活や人生に大きく関わることはなおのこと心配になるものです。


この記事では、そんな情報が氾濫するインターネット上で、
できるだけ正しい医療情報を得るためのポイントを筆者の視点で3回にわたって解説します。
(疾患の治療中の方はあなたの体と病気のことを一番知っている主治医にまず確認を。)

第2回までは特に、
簡単ですぐに実践できる方法を厳選しているのでぜひ参考にしてくださいね!

あなたの健康に少しでも役立ちますように

それではスタート!

たくさんの情報の中から自分に合った情報を選択する様子
情報が氾濫する中では情報を取捨選択する能力が必要

結論💥「公的機関の情報」をチェックする

1.なぜ公的機関の情報が大切なの?

魅力的な情報に注意💡

個人の発信する情報には、どうしても「情報の質」にばらつきがあります。
中には、科学的根拠が乏しいものや、個人の経験に基づいただけで誰にでも当てはまるわけではない情報も少なくありません。

SNSの不安を煽る煽るような投稿
ネット上にある「〇〇はキケン」の多くは根拠がない


例えば、「このサプリでがんが治った!」という体験談。

これは個人の感想であり、科学的な効果が証明されているわけではありません。
しかし、病気で藁にもすがる思いの時には、こうした情報が魅力的に映ってしまうこともあります。

サプリメントを勧める男性
 病気で苦しんでいる時にはとても魅力的に見える。勧めている方も悪意があるわけではないのかもしれない。


一方で、国や公的な団体が提供する情報は、専門家が監修し、厳しい基準と根拠に基づいて作成されています。
そのため、安心して利用できる信頼性の高い情報源と言えます。

出典が明記されていること
❷根拠となる研究がヒトへの介入であること
(❸できれば無作為に抽出されたランダム化比較試験であること)

ネガティブでキャッチーな情報ほど、これら3点を意識して情報を受け取ってみてください。

この情報は本当に「自分に当てはまるのか?」を考えると良いでしょう。

2.公的機関のドメインを見分けよう

検索のテクニック㊙️

go.jpドメイン
日本政府機関や公的な研究機関、独立行政法人などが使用できるドメイン


インターネットで情報を探すときに、「go.jp」というドメインに注目してみてください。
これは、日本政府機関や公的な研究機関、独立行政法人などが使用できる特別なドメインです。

検索するときに「キーワード go.jp」と入力するだけで、信頼性の高い情報に絞って探すことができます。

知っておくととても便利な知識です。

3.信頼できる公的機関のサイト例📎

続いて、具体的なサイトをいくつかご紹介します。ブックマークしておくと、いざというときに役立ちます

🙆健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~(厚生労働省)

生活習慣病やメンタルヘルス、運動、栄養など、健康全般に関する情報が網羅されています。用語解説も充実しているので、専門用語でつまづいたときにも役立ちます。

📕Mindsガイドラインライブラリ(日本機能評価機構)

様々な病気の「診療ガイドライン」(医師が治療方針を決める際の指針)を探すことができます。患者さん向けにわかりやすく解説されているものもあります。

🧬がん情報サービス(国立がん研究センター)

がんに関する最新情報、治療法、病院選び、患者さん向けのサポート情報が充実しています。治療の選択肢や不安な気持ちへの向き合い方など、多角的な情報が得られます。

🧘eJIM(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)

サプリメントやハーブ、アロマセラピー(アロマテラピー)などの代替療法や民間療法について、科学的な視点から解説してくれています。効果や安全性について知りたいときにとても参考になるはずです。

まとめ

今回は、インターネットで信頼できる医療情報を見つけるための第一歩として、公的機関の情報をチェックすることの重要性についてお話ししました。

  • 個人の体験談や不安を煽る情報は、科学的根拠が乏しい場合が多く、安易に信じるのは危険です。
  • 一方、国や公的な団体が提供する情報は、専門家が監修し、厳しい基準に基づいて作成されているため、安心して利用できます。
  • 信頼できるサイトを見分けるには、ドメインに「.go.jp」が含まれているかどうかを確認するのも一つの方法です。

    治療に関する疑問は、まずはあなたの体を一番よく知っている主治医に相談しましょう。歯のことでしたら、もちろん私たち歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。

    あなたができるだけ納得のいく医療を受けること、また、健康に生きることの一助となることができればこんなに嬉しいことはありません。

医療リテラシー入門の続きは下記のリンクから(近日公開予定)
第2回 医療リテラシー入門🥷其の二
第3回 医療リテラシー入門🥷其の三

むし歯・歯周病を予防するためには、一般的な情報ではなく、あなたの口腔内の状態、生活のスタイル、手先の器用さなどを総合的に判断して、あなただけのパーソナルな指導を受けることが重要です。

むし歯になりにくいAさんと、むし歯になりやすいBさんに画一的な指導を行うと、Aさんにとっては過剰な医療に、Bさんにとっては過少な医療になる可能性があり、個別化された指導を行うことは患者さんにとっても、限られた医療資源である私たちにとっても重要です。

インターネットや雑誌の情報も参考になりますが、根拠のない情報も多いため、やはり専門家に実際に口の中を見てもらうことに勝るものはないのです。

…とは言っても「歯医者や病院が苦手」「先生とのコミュニケーションが苦手」という方もいらっしゃると思います。
どうしても医療機関にアクセスできない、あるいは聞きたいことが聞けない場合は本記事を一つの参考にしていただければ幸いです。

歯科衛生士のメインテナンス
歯科医院には、歯を失わない方法を学ぶために通うことが重要です



最後に

私たちを信頼して当院へ通院してくださる方、そして歯科衛生士になってから今まで担当させていただいた全ての患者さんへ心からの感謝を込めて。

あなたが「むし歯や歯周病を予防するために歯医者に通うこと」を続けてくださっていること、歯科衛生士として本当に嬉しく思います。

むし歯も歯周病も、根本的な治療・予防のためには行動を変える必要がある病気です。

日々のブラッシング習慣を見直し、定期的なメンテナンスを受け、時には食生活まで改善していただく必要があります。

そのため、中には大変なこともあるでしょう。それでも将来の投資として予防的な行動を続けているあなたは本当に素晴らしいです。

10年後、20年後のあなたが過去の自分に感謝するはずです✨
これからも、あなたの綺麗で大切な歯を守る取り組みを、私たちと一緒に続けていきましょう!

執筆者:濱﨑あゆみ

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