虫歯

診療科目:虫歯

診療科目:虫歯

虫歯は歯垢や歯石の中の細菌の酸が歯の表面を破壊してしまう病気です。初期の症状では痛みがでないため、気付きにくい病気ですが、「食事をするとズキズキと痛む」・「冷たいものや熱いものがしみる」・「甘いものがしみる」・「歯が欠けた」等は虫歯のサインです。放っておくと歯を抜かなくていけなくなるので、早期の治療と毎日の予防が大切です。栗林歯科医院では治療はもちろん、虫歯を「防ぐ」ことにも注力しています。最先端の歯科治療の研究に取り組むスウェーデン・イエテボリ大学が推奨する「イエテボリ・テクニック」を導入してその普及に取り組み、毎日のお手入れの大切さを患者様にお伝えしています。

治療ステップ

■STEP1 初回診察・カウンセリング

問診・視診・X線検査・口腔内写真にて現在の状態を確認し、体質や症状にあった治療方法・治療回数についてカウンセリングをします。


■STEP2 ホームケアの指導

歯磨きの方法、歯ブラシや歯磨き粉の選択、フッ素や補助薬の使用方法など、虫歯の再発の予防に向けた日々のケアについて説明します。


■STEP3 各種治療

症状の進行を確認しながら、予防処置と治療を行います。


■STEP4 定期診断・メンテナンス

治療が終わっても2〜3ヶ月に一度の定期的な検査とクリーニングをお勧めします。

虫歯の進行と治療法

■Level1 C0
見た目には虫歯とわかりません。
歯の表面の一部が白濁した状態です 治療法予防処置をし、経過をみます。

治療法
予防処置をし、経過をみます。

■Level2 C1
エナメル質がとけ始めます。
この段階で痛みはありません。

治療法
レジン(樹脂)で破損されたエナメル質を覆い、治療していきます。

■Level3 C2
虫歯が象牙質まで進み、黒か茶色の穴があきます。水やお湯、甘いものがしみます。

治療法
型取りをして、詰め物で破損された部分を覆い、治療していきます。

■Level4 C3
虫歯が歯髄(神経)まで進み、歯根膜に炎症が起こります。大きな穴があき、ズキズキ痛みます。

治療法
根管治療(神経の治療)をします。土台を立てて被せ物で覆います。

■Level5 C4
神経が破壊され、痛みは軽減しますが、菌が他の疾患を引き起こす可能性があります。

治療法
抜歯が必要です。歯のない部分はブリッジ、入れ歯、インプラントで補います。

虫歯の一般的な治療

■レジン
比較的見た目が良い樹脂を使用し、破損した表面を覆います。1回の治療で終わります。
■インレー(詰め物)
破損箇所が小さな虫歯の場合、型取りして歯科技工士が作成した詰め物を、永久歯はパラジウム(銀)やセラミックなど、乳歯の場合は銀合金を使って歯に詰めます。治療回数は2回以上です。
■クラウン(被せ物)
大きな虫歯の治療や根管治療(神経の治療)をした場合、型取りをして歯科技工士が作成した被せ物を、永久歯はパラジウム(銀)やセラミックなど、乳歯の場合は銀合金を使って治療した歯に被せます。治療回数は2回以上です。
■水酸化カルシウム
根管治療(神経の治療)の際に使用される、ホルマリン未使用で強力な殺菌力、なおかつアレルギー反応のない薬品です。

予防処置とメンテナンス

歯科医院でのメンテナンス

シーラント(保険適用)

奥歯の溝を薄いフッ素含有の樹脂で塞ぐ虫歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので虫歯になってしまうことがありますが、シーラントで奥歯の溝を塞ぐことにより虫歯を防ぐことが可能です。
スケーリング(保険適用)

スイス・EMS社製の超音波スケーラーで、歯の表面や歯と歯茎の間にある歯垢や歯石を痛みなく取り除きます。
エアフロー(保険適用)

スイス・EMS社製のクリーニング機器で、安全性の高いアミノ酸パウダーを歯に吹き付けることにより、虫歯の原因となる歯垢を痛みなく取り除きます。
フッ素塗布(保険適用)

歯に高濃度のフッ素を塗布する方法で、虫歯予防率は約50%です。十分な効果を得るためには、年2回の塗布が必要です。(虫歯のリスクが高い方は、頻度は高くなります)。フッ素塗布のためだけに通院するのは面倒と思われがちですが、虫歯の治療や定期的なメンテナンスの際に処置を行うことが可能です。

ご自宅での毎日のお手入れ

イエテボリ テクニック

最先端の歯科治療の研究に取り組むスウェーデン・イエテボリ大学が推奨する歯磨きテクニックです。フッ化物が配合された歯磨き粉を使用して、下記の順番や使用量、所要時間を守って行います。なお歯磨き粉によっては「フッ化物配合」や「フッ素配合」と表記されていますが、成分表に「フッ化ナトリウム」が掲載されていることを確認しましょう。

  • フッ化物配合の歯磨き粉を2cm以上歯ブラシにとって歯全体に広げる。
  • 途中で吐き出さず2分間磨く。
  • 少量の水(10ml)で30秒間、口をすすぐ。すすぎは1回だけ。
  • 歯磨き後、最低2時間は飲食を控える。

フッ化物の働きとは

フッ化物は、お口の中では「虫歯の天敵」として働いてくれます。ではフッ化物とはどのような物質なのでしょうか。フッ化物はフッ素元素がマイナスイオン状態にあることで、ほかの元素と結びついて自然界に存在しています。例えばナトリウムと結合したフッ化ナトリウム、カルシウムと結びついたフッ化カルシウムは水や食品などに含まれています。ただし、過剰摂取は人体に悪影響を及ぼすので、必ず用量・用法を守って使うこと。そして毎日使い続けることが大切です。

1. 酸生産性制御
歯磨きでは落としきれなかった歯垢によってつくられる酸の量を抑えます。

2. 再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化)を促進させます。

3. 歯質強化
歯の表面を酸に溶けにくい性質に改良します。

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