【歯科衝撃の事実】6割が失敗?後悔しない「根の治療」完全ガイド

【東京駅・大手町駅でおすすめの歯医者さん】

栗林歯科医院 丸の内 院長の大原です!

あの”絶望ワード”を言われたあなたへ…

「あー、虫歯が神経までいっちゃってますね。神経、抜きましょう」

raw.png歯医者さんでこのセリフを言われた時の

なんかもう、その歯は終わりなのかな…😱

なんて、暗い気持ちになっちゃいますよね。

でも、待ってください!

その治療、受ける前に「知っている」だけで、あなたの歯の寿命、そして将来のお財布事情が大きく変わるかもしれません。

この記事を読めば、なぜ治療が長引くのか、そして後悔しないための最善の選択肢が分かりますよ!

【結論】なぜ日本の根の治療は「再発」が多いのか?

いきなり衝撃的なお話ですが…

日本の保険診療で行われた根っこの治療(根管治療)の成功率は、なんと40%以下というデータがあるんです(マジです)。

つまり神経を取る治療の長期成功率は.pngつまり、治療した歯の6割以上が、数年後に再トラブルを起こしているということ…!

「え、ちゃんと通ったのにまた痛いの!?」 「治療費も時間もかかったのに、ムダだったの…?」

そんな悲劇がなぜ起こるのか?その理由は、日本の「保険診療」の仕組みと、治療の「精度」にあったんです。

なぜ?歯科保険診療の限界を大解剖!~安さの裏にある”落とし穴”~

日本の保険制度は、安く治療が受けられて本当に素晴らしい!

でも、歯科治療、特に時間と手間がかかる根っこの治療では、その「安さ」が逆にデメリットになることもあります…。

イメージは「大忙しのたこ焼き屋」!? 🍱

日本の保険診療は、診療報酬がとても安く定められているため、短い時間でたくさんの患者さんを診る必要があります。
まるで、たこ焼き屋のようなことから「たこ焼き診療」とも言われます。
一皿一皿にじっくり向き合うフレンチのコース料理のような海外の歯科診療とは根本的に違うんです。
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「痛みを取る」がゴールになりがち

限られた時間と材料の中では、まず「今ある痛みを取る」ことが最優先。
でも、歯の根っこは超複雑な迷路みたいになっていて、そこに隠れた細菌を完全にやっつけるのは至難の業です!

CleanShot 2025-07-29 at 17.21.46@2x.png(根の中を染めた画像。ヒゲみたいになっていたり、管同士で繋がっていたり、とても短時間では掃除できないことがわかります。)

学長が「お医者さんと違って歯医者は自由診療がいい」とおっしゃるのには、こんな背景があるんですね。

【成功率90%超え!?】再発させない「根管治療」に必要なものは

じゃあ、再発率が低い「根管治療」って、一体何が違うんでしょうか?

最重要はラバーダム

治療する歯だけを露出させる「ゴムのマスク」。これ、治療中にバイ菌だらけの唾液が入るのを防ぐ、超〜重要な防護壁です!外科手術で、手術する場所以外を布で覆いますよね?あれと同じで、治療空間をクリーンに保ちます。
実は初回治療であれば、複雑な根の先にまだバイ菌はいないので、これをやるだけでも成功率はグンと上がると考えられます。

初回治療の成功率は90%以上なのは基本を忠実に守ってるからです。

ラバーダム+オラシール.jpgその他の秘密兵器:マイクロスコープ・ニッケルチタン

マイクロスコープは肉眼の最大20倍以上に拡大できる歯科用の顕微鏡!根の中の、肉眼では絶対に見えない細菌の隠れ家まで、丸見えに!
これで見ながらお掃除すれば、汚れの取り残しが激減します。
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ニッケルチタンファイルはしなやかに曲がる特殊な合金でできたお掃除器具。複雑に曲がりくねった根の形にも、グイグイ入っていってくれます。

coltene-HyFlexEDMまげ-e1661297663729.jpg専門家は時間をかけてこれらの兵器を駆使します。

治療回数も1~3回で済むことがほとんど。まさに「短期集中・質の高い治療」です。

究極の選択!神経は”抜く” vs “残す”「生活歯髄温存療法」

「もう神経抜くしかないんだ…」と諦めるのはまだ早い!実は、条件が合えば神経を残せる可能性があります。
それが「生活歯髄温存療法」です。

こんな症状なら、まだ間に合うかも!?
✅ 何もしなくてもズキズキ痛む… という症状がない!
✅ 冷たいものが一瞬しみるだけで、痛みはすぐ消える!
✅ 歯を叩いても痛くない!

もし当てはまるなら、あなたの神経はまだ生き残れるパワーを持っているかもしれません!

1グラム1万円以上もする「MTAセメント」という特殊な絆創膏のようなお薬で神経を保護することで、9割以上の確率で神経を温存できるんです。
(※ただし、残念ながら保険はききません…涙)

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根の治療後は「被せ物」が必要!治療後の歯を守るために

「よーし、完璧な根管治療が終わったぞ!」と安心するのはまだ早い!

実は、もう1つ大事なことがあります。神経を取った歯はもろくなっているので、必ず「被せ物(クラウン)」で守ってあげる必要があります。

この被せ物が、いわばお城の「門」。

せっかく城の中(根管)をピカピカにしても、門がガバガバだったら、すぐに敵(細菌)が侵入してきちゃいますよね?🏰💦

21884fc8-bea2-4fed-9777-448c163f411d.pngこちらも保険治療と自費治療があります。こちらも自費治療の方がいい材料で多くの時間を使えます。

根管治療と被せ物はワンセット!ここまでやって、初めて「治療完了」と言えるんです。

【保険診療でもできることが最も重要!】メインテナンスが虫歯・歯周病を防ぐ

raw 5.png上記の通り、歯科治療は自由診療でやった方がより良い治療は受けることができます。

ですが!!実は一番虫歯を再発させいないのはメインテナンスに通うことなんです!!

メインテナンスを適切に行うことで、虫歯の発生数は1/20にすることができたという研究もあります🌟

CleanShot 2025-07-30 at 06.45.05@2x.pngメインテナンスをしているかどうかの方が、自由診療で治療をやるかどうかよりも虫歯の発生数に差が出やすいです!

メインテナンスは保険診療でも適切なものを受けることができるように保険点数が改定されてきています🤩🤩
予防の方がコストも安いです!

逆に根管治療だけやって、虫歯リスクが高いままでは自由診療をやった意味がありません。無駄金になるかもです😔

普段しっかり予防して、いざ治療になってしまった時のお金を貯めておくのが最もコスパのいい戦略です。

しっかり予防知識を持った歯科衛生士さんに担当してもらい、セルフケアを適切に行うことで歯は長く持ちます。

まとめ:後悔しないために、あなたが今日からできること

最後に、あなたの大切な歯とお金を守るためのポイントです。

最強の節約術は「予防」:そもそも根管治療が必要にならないのが一番!しかも保険が効く定期検診は最高の投資です!

治療は「最初が肝心」:もし治療になってしまったなら、再治療のリスクが低い「最初の治療」でベストを尽くすのが、結果的に時間もお金も節約できるかもしれません。

選択肢を知って「自分で選ぶ」:保険と自費、それぞれのメリット・デメリットを知った上で、あなたの価値観に合う治療を選びましょう。

かかりつけ医に相談!:「私の場合、どんな選択肢がありますか?」と、ぜひこの知識を持って歯医者さんに相談してみてください!

根管治療についての動画解説もしました!よかったらご覧ください。
https://youtu.be/qmCdVRgujRA

筆者:歯科医師 大原 裕太
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